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グリーンブック/小野正誉

映画の楽しみ方は様々ですよね。

一時期、最後に「え!? こういうことだったの?」と驚かされる「どんでん返し」系にハマったこともありますし、全く異次元の世界を体験したり、「ミッション・インポッシブル」や古い作品で言えば「007」シリーズのように「こんなのありえないでしょ~」と言いながらも非現実的なアクションを楽しめるのも映画のいいところですね。

でも、前回紹介した「セトウツミ」のように、シチュエーションも変わらず、登場人物も限られているのですが、ぐいぐい引き込まれていく名作もあります。

今回も後者の代表のような作品をご紹介したいと思います。

場面はほとんど車の中。(笑)

今回の作品は、黒人ジャズピアニストとイタリア系白人運転手の2人が旅を続けるなかで友情を深めていく姿を描いた「グリーンブック」。

舞台は、人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部。

当時は、白人は泊まれても黒人が泊まれないホテルがあったんですね。

最初、タイトルの意味が分からなかったのですが、黒人専用のホテルなどが記された旅行ガイドが「グリーンブック」なんです。

そんな時代だから、黒人ジャズピアニストのツアーに白人が運転手として同行して、差別が色濃い南部へツアーにいくことなんて、ありえなかったんでしょうね。

そこで様々な出来事があり、出身も性格も全く異なる2人が次第に心を通わせ、友情を築いていくんです。

これが、実話というのも感動ものですね。

昨年のアカデミー賞では、全5部門でノミネートされ、作品賞のほか脚本賞、助演男優賞を受賞したお墨付き。

日常の延長に感動があることを教えてくれる名作。

是非大切な人と一緒にご覧ください。おすすめです。