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LGBTsアライ。理解し、支援するための行動とは?

このシリーズでは、数回に渡り、LGBTsに関する知識をお伝えしていきます。

ダイバーシティ&インクルージョンを目指す上で、大切な考え方は“相互理解”

まずは知ることから、一歩一歩進んでいきましょう。

ぜひこの機会をきっかけに、LGBTsについて少しでも知っていただけたら嬉しいです。

前回記事LGBTsとは。~人の数だけ存在する多様なセクシュアリティ~

この記事を担当したのは?PJ Rainbowメンバー 田中 綾佳さん

株式会社トリドールホールディングス 海外事業企画部所属
若者に活躍するチャンスを与えるトリドールに魅了され、2018年に入社。
入社後は、営業部でお客様を大切にするおもてなし精神を学び、その知識をアメリカで現地従業員をトレーニング。帰国後は、日本から海外店舗のサポートに励む。
PJ Rainbowを通じて、皆が受け入れられ、活躍できるコミュニティー作りに取り組む。

ある人の小学生時代の話

今回はLGBTと深く関係のあるアライについて書かせていただきます。

まず初めに、ある人の小学生時代についてお話をします。

小学生の自分は浮いていた。男女に分かれてしまうことの多い学校社会で、どちらともあてはまることができなく、居場所がなく、浮いていた。

自分らしくいることでいじめられた。自分は受け入れられなかったのだ。

ある年の誕生日にある子が、男の子はみんな好きだと言っておもちゃの車をくれた。

自分は男の子じゃないのに、、、でも女の子でもないと思っていた。何かわからなかったのだ。

自分のことを愛してくれているはずの家族のもとへ帰っても、“もっと女の子っぽく”、などの理解のない言葉をぶつけられるだけだった。

自分ではない言動を求められた。ありのままの自分は受け入れられることなく、苦しかった。

でも、こんな自分に一人だけ友人がいた。

この友人はありのままの自分を受け入れてくれた。だから辛い思いはしたが、決して寂しくはなかった。このたった一人の友人に救われたのだ。

この子は、女の子として生まれているが、性自認は男女どちらでもないXジェンダーでした。

この子が自身のことを理解し、自分らしくいようとすると、学校でも家でも居場所がないように感じてしまったのです。

それは周りが社会的固定概念によってこの子を傷つけていたためです。

 

アライとは

LGBTsは、人口のおよそ8.9%いるというのは前回学びました。

こんなにも大きな割合を占め、身の回りにかなりの人数がいるはずなのに、誰がLGBTsかわからず、”いない”と思われいる、だから何気ない言動で傷つけてしまうことがあります。

そして、傷つけられたLGBTsは、このような環境でカミングアウトができず、周りは無知のまま同じ言動を行うという流れが繰り返されているのです。

この流れをストップできるのがアライです。

アライ(ally)とは理解者や味方という意味をもつ言葉です。

そこから転じて、LGBTsアライは、LGBTsを理解・支援する人のことを指します。

LGBTs当事者のほとんどが、セクシュアリティについて悩み、不安な気持ちを抱えています。

周りの人と当たり前のように恋愛話や将来の家族像について話すことができなく疎外感を感じたり、不適切な発言によって傷ついたり、自分らしくいられないことによって悲しみや寂しさを感じたりしています。

人と人とのつながりが全ての社会で、周りと距離をとってしまい孤独を感じることが多いLGBTsにとってアライの存在はかけがえのないものです。

そんなLGBTsアライとして踏み出すべき一歩は、正しい知識を身に着けること、そしてアライであることを表明することです。

セクシュアリティのあり方は多彩であり、身体的性、性自認、性的指向、性表現のそれぞれの度合いは、人によって異なります。

人の数だけセクシュアリティの種類はあるのです。

一般的に、セクシュアルマジョリティの人がLGBTsのアライになったりするという認識がありますが、人の数だけセクシュアリティの種類が存在するのであれば、LGBTs同士アライになることもあるのです。

正しい知識を身に着け、必要に応じてそれを表明することは、知らぬところで誰かを救っているかもしれません。

アライになることは、誰かの味方になるということです。

 

アライになるには?

 
LGBTといえば、PRIDEパレードなど虹色のイベントを思い浮かべる人は少なくないと思います。

このようなイベントに参加することによって、アライであると大々的に表明することが求められる行動だと考える人もいるでしょう。

しかし、アライだからといってイベントへ参加する必要性も無ければ、参加したからアライというわけでもありません。日々の生活を送るなかでセクシュアリティについて正しい知識に基づいて振る舞うことが重要です。

例えば、以下のような言動から変えてみませんか?

・「彼女/彼氏いるの?」 →  「パートナーいるの?」と性別を特定しない言葉を使う

・「ホモ/おねえ/こっち系/オカマ」は侮辱的と感じる人も多い → 「ゲイ」

・「レズ」 → 「レズビアン」

・「ニューハーフ/元女/元男」 → 「トランスジェンダー」

・「両刀使い」 → 「バイセクシュアル」

・”ホモネタ”で笑いをとらない

・人のセクシュアリティを決めつけたり、あばいたりしない

日常の中で、意識して言葉使いを変えたり、少し行動に気をつけるだけで、LGBTsもそうでない人もみんなが過ごしやすい社会に近づきます。

冒頭に紹介したXジェンダーの子だけでなく、誰もが周りから疎外され孤独感や周りの言動により傷つくという辛さを感じた経験はあるでしょう。

アライはこういう人たちの助けになる人です。

冒頭に紹介したXジェンダーの子だけでなく、誰もが周りから疎外され孤独感や周りの言動により傷つくという辛さを感じた経験はあるでしょう。

アライはこういう人たちの助けになる人です。

理解し支援する人がいるだけで、LGBTsもそうでない人もみんなが過ごしやすい社会に近づくと思います

皆さんも、まずは正しい知識を身に着け、日常の中で、意識して言葉使いを変えたり、少し行動に気をつけてみてはいかがでしょうか。

そうすることで身近な人を救えるかもしれません。